お諮りいたします。
今期
定例会の会期は、本日から3月8日までの33日間といたしたいと思います。御異議ありませんか。
〔「異議なし」と言う者あり〕
10:
◯議長(
坪内正一君) 御異議なしと認め、さよう決します。
───────────────────
11:
◯議長(
坪内正一君) 次に日程第4、第1号議案から第39号議案までの39件を一括議題といたします。
知事から提案理由の説明を求めます。荒巻知事。
〔知事
荒巻禎一君登壇〕
12:
◯知事(
荒巻禎一君) 本日ここに2月定例府議会を招集いたしましたところ、議員の皆様におかれましては、御多忙の中、お集まりいただきまして、まことにありがとうございます。厚く御礼を申し上げます。
ただいま議題となりました第1号議案
平成14年度京都府一般会計予算ほか38件の案件につきまして、その概要を御説明申し上げます。
私たちは、1年前、厳しい中にも夢と希望を持って21世紀を迎えました。しかしながら、この1年の間には、長引く不況、雇用不安や米国での同時多発テロ事件、牛海綿状脳症の発生など多くの不安や困難に直面いたしました。これらの問題は、今なお我が国の経済や国民生活に大きな影を落とし、京都府経済、府民生活にも大きな影響を与えるとともに、私たちに安心・安全の大切さを改めて認識させることとなりました。
また、今日の政治、経済、社会は、まさに激流とも言えるスピードで変化しており、先が見通しにくい状況となってきております。こうした流れを受け、人それぞれの価値観も多様化し、ややもすれば、地域社会共通の目標、きずなといったものが形成されにくくなってきております。
地方自治につきましても、分権社会の実現に向けた流れとともに、国の構造改革の流れの中で大きな転換期を迎えております。
歴史を振り返りますと、京都は、建都以来1200年余の間、幾度も大きな時代の転換に直面するとともに、多くの戦乱、火災、災害等を経験してまいりましたが、その都度困難を克服し、新しい時代を切り開いてまいりました。こうした先人たちの努力の積み重ねによって、現在の京都がつくられてきたのであります。
近年、京都府政におきましても、バブル経済の崩壊、阪神・淡路大震災の教訓を踏まえた防災対策、
病原性大腸菌「O-157」対策、「ナホトカ号」油流出事故対策、児童・生徒の安全対策、牛海綿状脳症対策など当面する課題に即応する一方において、第4次京都府総合開発計画に基づき、「安心・安全」で「公平・公正」な社会、「府域の均衡ある発展」を旨として、京都府の新たな発展に向けて取り組んでまいりました。
この結果、京都縦貫自動車道の建設、山陰本線等の電化・高速化、関西文化学術研究都市の建設促進等社会基盤の整備、福祉、産業、教育等各般の分野にわたる新たな施策展開、地球温暖化防止京都会議を契機とした「京都」の世界への発信と環境施策の新たな展開など多くの成果をおさめ、新しい時代への礎を築くことができたものと考えております。
こうした礎の上に立って、新世紀を迎えた昨年から新京都府総合計画をスタートさせたところであります。その取り組みは、まだ緒についたばかりでありますが、「むすびあい、ともにひらく新世紀・京都」というこの計画の基本理念に基づき、府民の府政への参加・協働のもと、府民一人一人が、心と心で結び合い、支え合いながら、多彩なネットワークを構築し、新しい世紀にふさわしい、明るく、魅力ある京都府をつくっていくことが求められております。
このためには、まず、当面する府民の不安や困難を払拭しながら、広く府民の意見を聞き、府民参加の機会を設けるなど、府民とともに施策をつくり、推進していくことが必要であります。
これからの地方自治は、激しいスピードで変動する政治、経済、社会情勢に的確に対応できる柔軟で新しい発想を持ちながら、一方において、変動に流されることのない確固たる信念を持って取り組んでいくことが肝要であります。
京都府を取り巻く行財政環境は大変厳しいものがあります。こうした中で、まず京都府自身が身を引き締め、一層の行財政改革を推進し、効率的、機動的な行財政体質を確立しながら、時代の流れに即した新しい行政システムを構築し、府民とともに府政の推進に努めていくことが重要であると存じております。
それでは、第1号議案から第16号議案までの予算関係議案について御説明申し上げます。
まず、京都府を取り巻く財政環境と今回の予算編成に当たっての基本方針についてであります。
財政の健全化につきましては、府税の増収が期待できない中で、退職手当や公債費、福祉関係経費等の義務的経費の増加が見込まれるなど、厳しい財政状況を踏まえ、「財政健全化指針」を策定し、着実に取り組みを進め、成果を上げてきたものの、府税収入が、昨今の一層の景気の冷え込みに加え、IT不況に伴う法人2税の大幅な落ち込みなどにより、380億円にも上る減収となるなど、財政状況は極めて厳しいものとなっております。
こうした財政状況のもと、今回の予算は、財政健全化の取り組みを一層進めるとともに、4月に知事選挙が行われる事情を考慮して、いわゆる骨格的予算として編成いたしました。
しかしながら、現下の厳しい景気動向や雇用情勢にかんがみれば、不況・雇用対策は一刻の猶予も許されません。また、府民の安心・安全の確保についても間断なく取り組みを進める必要があり、こうした施策につきましては積極的な予算計上を行ったところであります。
その結果、
平成14年度一般会計当初予算は8,208億4,500万円、特別会計の予算は総額2,034億7,700万円、公営企業会計の予算は総額243億4,600万円、全会計を合わせると1兆486億6,800万円となりました。
なお、財源不足に対応するため、歳出の面においては、特別職の給与カットを初め、職員定数の削減や、管理職手当等のカット、職員給与の昇給延伸の継続など、引き続き内部経費の節減に努めるとともに、既存施策の見直しを行い、経費の抑制を図りました。また、歳入の面においては、地方交付税等の確保とともに、基金の取り崩し、財政健全化債の発行等、約300億円に上る臨時的な財源確保を行ったところであります。
次に、歳出予算の主なものについて、その概要を御説明申し上げます。
まず、当面する緊急の課題への対応についてであります。
第1に、緊急不況・雇用対策でありますが、京都府を取り巻く経済環境は、バブル崩壊不況、伝統産業の構造的な不況に加え、IT関連業種の業績の悪化などにより極めて厳しい状況となっており、また、雇用情勢もこうした景気動向を反映し、完全失業率も過去最悪の水準で推移するなど、不況からの脱却、雇用の確保が現下の最大の課題となっております。
このため、緊急不況対策といたしまして、中小企業金融対策について、制度金利の引き下げ等を内容とする緊急金融対策の取扱期間を1年間延長するとともに、借換融資制度も含め1,000億円の融資枠を確保することとしております。また、商店街の活性化を図るための創意工夫とチャレンジ精神あふれる取り組みを積極的に支援することとし、京の商店街チャレンジ21事業費4,000万円を計上いたしております。
また、厳しい雇用・失業情勢のもとで、保護者のリストラ退職等により、高校生が修学を断念することがないよう、緊急の対策として、私立高校の授業料減免に対する助成のうち、保護者のリストラによる失業に係るもの等について、補助率及び補助限度額を引き上げるとともに、府立高校の授業料減免に係る所得基準を緩和することとしております。
さらに、不況の影響により授産製品の売り上げが落ち込むなど、運営が厳しくなっている障害者共同作業所への支援を強化するため、助成単価を引き上げることといたしております。
また、牛海綿状脳症発生以降の枝肉価格の下落の影響を受ける畜産農家を支援するため、肉用牛肥育経営安定対策事業基金造成支援事業費1,500万円を計上いたしております。
次に、緊急雇用対策といたしまして、緊急雇用創出特別基金を活用した事業を積極的に前倒しして実施するため、緊急雇用創出事業費28億8,400万円を計上し、各般の分野にわたる雇用の創出に取り組むとともに、離職者向けの短期職業訓練を行うため、再就職促進対策費2億3,000万円を計上いたしております。
また、働きながら子供を生み育てやすい環境づくりを進めるため、民間保育所に対する助成及び私立幼稚園の保育料軽減に対する助成について充実を図ることといたしております。
さらに、昨年に引き続き、臨時生活関連施設整備費20億円を確保し、府民生活に密着した道路や府立学校の維持修繕、信号機の増設等を行いながら、あわせて雇用の確保に努めることといたしております。
第2に、安心・安全の確保についてであります。
まず、災害への迅速かつ的確な対応により府民の生命や財産を守るため、積極的に防災対策に取り組むこととし、衛星通信系防災情報システム整備費1億円、活断層調査事業費3,500万円を計上いたしております。
また、防犯対策については、昨年「京都府犯罪のない安心・安全なまちづくり推進本部」を設置し、関係団体とも連携しながら取り組みを進めているところでありますが、こうした取り組みの一環として、防犯環境を整備するため、モデル的に街頭緊急通報システムを整備するとともに、NPOとも連携しながら、木屋町などのパトロール強化を図ることといたしております。
さらに、ドメスティック・バイオレンス対策として、被害者の保護、相談体制の強化を図るために必要な経費1,300万円を計上いたしております。
また、医療の面で、一層の安心・安全を確保するため、府立医科大学附属病院外来診療棟等整備構想費500万円を計上しております。
続きまして、その他の主要な歳出予算について、新府総の施策体系に沿って御説明申し上げます。
第1に、「いきいきと生きがいを持って暮らせる社会づくり」であります。
本年4月から、学校週5日制が完全実施されるとともに、新学習指導要領が導入されるなど学校教育は大きな節目を迎えております。こうした中で、子供たちの伸びやかでたくましい成長を願い、学校、家庭、地域社会が一体となった総合的な教育施策を推進するため、学力充実総合対策事業費6,600万円、地域教育ネットワーク強化事業費2,900万円、豊かな心を育てる教育推進事業費4,200万円を計上するとともに、新たに、府立学校に学校評議員を設置することとしております。また、私学教育の振興については、高校の授業料減免に係る補助制度の充実等も含め、私学振興補助金189億9,200万円を計上いたしております。
次に、次代を担う青少年が夢を持てる社会づくりを進めるため、新青少年プラン推進費6,400万円を計上しております。
また、生涯にわたって学び楽しめる社会の実現を図るため、生涯学習総合推進費5,800万円を計上するとともに、男女平等と共同参画の社会づくりを進めるため、新KYOのあけぼのプラン推進費1億1,200万円を計上いたしております。
第2は、「明るく健やかな健康福祉社会の確立」であります。
老人保健医療、乳幼児医療等の医療給付助成事業費171億6,400万円、難病対策費19億8,500万円、国民健康保険事業助成費33億3,100万円を計上するとともに、精神科救急医療システムについて、北部地域に続き南部地域においても運営を行うことといたしております。
また、子供が健やかに生まれ育つ社会環境づくりを推進するため、子育て支援総合対策事業費として37億5,000万円を計上し、児童虐待防止対策、障害児保育、乳児保育、延長保育、放課後児童健全育成等の事業に取り組むことといたしております。
急速な高齢化が進む中、健やかに生き生きと暮らすことができる高齢社会を築いていくため、介護保険制度推進費145億900万円、高齢者介護予防等支援事業費7億7,500万円等を計上いたしております。
また、障害のある人などすべての人々の自立と社会参加を促進するため、福祉のまちづくり推進事業費2億4,700万円を計上するほか、障害児療育の拠点となる京都府こども発達支援センター(仮称)や桃山学園の整備を進めるとともに、視覚障害者福祉施設(ライトハウス)整備費補助金6,000万円を計上いたしております。
さらに、保健福祉を支える基盤づくりとして、老人福祉施設整備費補助金17億8,800万円、老人保健施設整備費補助金1億3,600万円、自治体立病院施設整備費補助金10億5,900万円等を計上いたしております。
第3は、「人と自然が共生し、文化がいきづく京都府づくり」であります。
環境負荷の少ない循環型社会の形成を目指し、産業廃棄物対策事業費24億5,900万円を計上するほか、不法投棄のパトロールなど、その防止対策を徹底するとともに、産業廃棄物適正処理指導事業費1,500万円を計上しております。
京都文化の振興のため、京都文化博物館運営助成費9億5,400万円、京の舞台芸術新生事業費1,200万円、文化財対策費9億9,900万円等を計上いたしております。学術の振興については、府立大学の大学院整備・学舎改築等を推進するとともに、府立両大学の連携等、今後のあり方を幅広い見地から検討することといたしております。このほか、関西文化学術研究都市建設推進費2億1,400万円を計上しております。また、国際交流について、友好提携している州や省などとの国際交流推進費2,000万円を初め、京都府国際センター運営助成費1億1,500万円、環日本海交流推進費700万円等を計上しております。
第4は、「たくましい地域経済と安定して働ける社会の確立」であります。
あすの京都府産業を担う企業を育成するため、起業者や中小企業の新たな取り組みを支援することとし、京都ITバザール推進事業費2億100万円、中小企業経営革新・新産業育成支援事業費4億1,300万円、京都西陣町家スタジオ整備費補助金500万円等を計上しております。また、産業立地を戦略的に進め、魅力ある産業拠点を形成するため、京都産業立地戦略21特別対策事業費補助金2億円、京都新光悦村及び北部中核工業団地の整備費、丹後地域産業拠点計画調査費を計上いたしております。観光関係では、観光8000万人構想推進事業費、伝統産業では、西陣織・京友禅等産地活性化推進事業費などを計上するとともに、雇用の観点から、伝統産業「京の職人さん」雇用創出事業費を計上しております。さらに、商店街振興対策費、貿易振興費等も計上しております。
魅力ある農林水産業を展開するため、中山間地域等直接支払事業費6億円、農山漁村活性化総合推進事業費5億円、農林水産業担い手対策事業費5億2,200万円、ハイレベル水田農業振興事業費2億1,400万円、農林水産物ブランド確立推進事業費6,700万円等を計上いたしております。また、漁業関係では、漁業・漁村活性化総合対策事業費4,900万円などを、林業関係では、森林整備地域活動支援事業費2億8,400万円などを計上しております。このほか、有害鳥獣や松くい虫等の対策事業費2億500万円を計上しております。さらに、基盤整備を進めるため、農林水産部関係公共事業費104億1,500万円、単独事業費10億4,300万円を計上しております。
第5は、「生活と産業を支える基盤の整備」であります。
鉄道関係では、山陰本線複線化整備事業の調査・設計等を進めるとともに、京都市の地下鉄東西線の延伸に対して支援するため、府の単独助成を含め、8億1,900万円を計上いたしております。
道路関係については、京都縦貫自動車道などの高規格幹線道路から生活道路に至るまで、計画的に均衡のとれた整備を推進することとし、土木建築部関係として、流域下水道整備などの特別会計も含めた公共事業費575億5,900万円、単独事業費177億1,100万円を計上いたしております。
次に、IT化を推進するため、国と府・市町村を結ぶ総合行政ネットワーク管理運営費8,000万円、住民基本台帳ネットワークシステム運営費及びこれを活用した旅券申請システム整備費1億9,100万円を計上するとともに、申請書等様式ダウンロードシステム構築費を計上しております。このほか、障害者IT講習会開催費1,200万円を計上いたしております。
また、地域と住環境を整備するため、住宅対策費34億8,600万円、流域下水道整備費65億2,500万円、丹後リゾート公園(仮称)整備費2億700万円、木津川右岸運動公園(仮称)整備費3億2,000万円を計上しております。
さらに、来年3月に第3回世界水フォーラムが京都を中心に開催されるのを契機に、このフォーラムの成功に向けて支援するとともに、京都府としても独自に、水と芸術、産業、生活等とのかかわりを啓発するなど、水をテーマとした取り組みを行うことといたしております。
第6は、京都市を初め府内市町村との連携・協調についてであります。
本格的な地方分権時代を迎えるに当たり、多様化し、増大する行政需要に的確に対応するためには、府と市町村が、それぞれの役割を担いつつ、連携を強化していくことが重要であります。京都市との関係では、地下鉄東西線の延伸、老人医療等単独の医療給付助成などの支援をするほか、京都高速道路の建設、山陰本線などの整備、視覚障害者福祉施設や京都弁護士会館の整備に対する支援、第3回世界水フォーラムの開催、京都迎賓館建設の推進など各般の分野で連携・協調し、府市協調の実を一層上げていくことといたしております。また、府内市町村との関係では、市町村自治振興補助金のほか各種の財政支援を行うとともに、自主的な合併に向けた取り組み等への支援をしてまいります。さらに、企業立地に係る府税の優遇措置や補助金等の活用も含め、産業立地戦略面での協力・連携を強化していくことといたしております。
以上が歳出予算の概要でありますが、一般会計の財源といたしましては、国庫支出金、府債等の特定財源が3,149億2,900万円、府税、地方交付税等の一般財源が5,059億1,600万円となっております。
次に、第17号議案から第33号議案までの17件は、条例の制定等に関する議案であります。
第17号議案は、保健婦助産婦看護婦法の一部を改正する法律の施行に伴い、関係条例の規定の整備を行うため、条例を制定するものであります。第18号議案は、栄養士法施行令の改正等に伴い、第20号議案は、職員の勤務時間及び休暇等について、それぞれ所要の改正を行うものであります。また、現下の厳しい財政状況等を考慮した特例措置として、第19号議案は、特別職、管理職の職員等に支給される旅費について、現行の引き下げ措置を継続するため、第21号議案は、知事、副知事及び出納長の給与について、現行の減額措置を継続するため、第22号議案は、職員の管理職手当、行政委員会委員の給料等について、引き続き減額措置を継続するため、それぞれ所要の改正を行うものであります。第23号議案は、精神保健福祉総合センターを行政機関に位置づけるため、第24号議案は、京都府の事務の一部を京都市に委任するため、第25号議案は、本年4月からペイオフが解禁になることに伴い、基金に係る預金債権を保護するなどのため、第26号議案は、満期一括償還方式により発行した府債に係る初回の満期が到来することから、公債費負担の明確化と適正な管理を行うため、それぞれ所要の改正を行うものであります。第27号議案、第28号議案、第31号議案及び第32号議案は、関係法律の改正等に伴い、それぞれ所要の改正を行うものであります。第30号議案は、向日市、長岡京市及び大山崎町を給水区域とする府営水道の供給料金について、現行の負担軽減措置を継続するため、第33号議案は、警察官の増員等に伴い、それぞれ所要の改正を行うものであります。また、第29号議案及び第34号議案は、府営住宅を廃止するため条例を改正するとともに、当該住宅を無償譲渡するために議会の議決を得ようとするものであります。
その他の議決案件についてでありますが、第35号議案から第38号議案までは、財産の無償貸付けについて、第39号議案は、京都府道路公社の定款変更について、それぞれ議会の議決を得ようとするものであります。
以上が、ただいま議題となりました議案の概要であります。何とぞ御議決いただきますようお願い申し上げます。
───────────────────
〔議長起立〕
13:
◯議長(
坪内正一君) この際、一言ごあいさつを申し上げます。
平成11年8月以来、総務部長として重責を果たされ、
平成13年6月からは、副知事として荒巻知事を補佐し、京都府政発展のために尽力してこられました山田啓二前副知事が本日退任されました。
ここに、議会を代表いたしまして、山田啓二前副知事の今日までの御尽力と御労苦に対し、心から感謝を申し上げますとともに、今後ますます御健勝で御活躍されますよう御祈念申し上げます。
〔議長着席〕
この際、荒巻知事並びに山田前副知事から
発言の申し出がありますので、これを許します。荒巻知事。
〔知事
荒巻禎一君登壇〕
14:
◯知事(
荒巻禎一君) 府議会におかれましては、本日退任されました山田啓二前副知事に対し、知事として送別のごあいさつを申し述べる機会を与えていただきまして、厚く御礼を申し上げます。
山田前副知事は、
平成11年8月に総務部長、
平成13年6月に府議会の同意をいただき副知事として御就任いただき、以来今日まで、2つの世紀にまたがって私を強力に補佐し、府政全般にわたり重要な任務の遂行に当たっていただきました。京都府政の推進に賜りました御尽力、御労苦に対し、深く感謝を申し上げるところでございます。
振り返りますと、この間の京都府政は、20世紀を結び21世紀を開く大きな時代の節目を経験し、長引く経済不況の影響を大きく受けながら、大変厳しい行財政環境の中ではありましたが、府民の皆様の生活の安心・安全を第一に、緊急不況・雇用対策を初めとするさまざまな事業や施策の展開に全力を挙げて取り組んでまいりました。議員各位におかれましても、この間、私どもに対しまして御指導、御協力をいただき、厚く御礼を申し上げる次第であります。
山田前副知事は、これら府政の推進に、府民の皆様はもとより、府議会、市町村、さまざまな団体の皆様、また職員と一丸となって取り組んでいただき、不況対策、雇用の創出、企業立地の戦略的展開、農林水産業の振興、地球環境の保全、教育、文化の振興などのほか、市町村が抱える新たな時代の自治のあり方など、府民福祉の向上と地域の発展に尽くされ、また行財政の健全化や税財源の確保に向けた取り組みなど、これに豊富な地方自治の経験を生かされ、持ち前の明るさと若いエネルギッシュな行動力で、まさに渾身の努力を重ねていただきました。そして、私が知事として今議会に提案させていただきます最後の予算編成にも一体となって取り組んでいただいたところであります。
山田さんにおかれましては、どうかくれぐれも健康に留意され、21世紀、新しい時代を歩む若い力と地方自治への高い志を持ってさらに励まれますよう、心からお祈り申し上げます。
きょうは立春、春立つ日であります。そして、年はうま年。うま年生まれの山田さんは年男、まさに当たり年であります。名実ともに、天馬空をかけて満開の桜を迎えられますよう祈って、送別の言葉といたします。
ありがとうございました。(拍手)
15:
◯議長(
坪内正一君) 山田啓二君。
〔山田啓二君登壇〕
16:
◯山田啓二君 お許しをいただきまして、一言お礼のごあいさつを申し上げます。
私は、本日付をもちまして副知事を退任させていただきました。坪内議長さんを初め議員各位の格別のお計らいによりまして、歴史と伝統を誇る京都府議会のこの壇上におきまして退任のごあいさつをさせていただく機会を与えていただき、まことに光栄に存じますとともに、心から厚くお礼申し上げます。
ただいまは、坪内議長さんから御懇篤なお言葉をいただき、また荒巻知事から身に余るお言葉を賜り、心から感謝申し上げる次第であります。
平成11年8月に総務部長として、
平成13年6月からは、皆様の御同意を賜り、安心・安全、公平・公正を基本姿勢とする荒巻府政の副知事として、その一端を担わせていただきました。至らぬ私がこれらの職責を務めさせていただくことができましたのも、この間の議員各位の温かい御指導・御助言のたまものと、心から感謝申し上げる次第であります。
今、長引く不況、雇用の不安など、その対応が大きな課題となっており、厳しい行財政環境の中、京都府も大変重要なときを迎えておりますが、議員各位、荒巻知事におかれましては、府民の皆様の幸せとさらなる発展に向け、その代表として御奮闘されますよう、心からお祈り申し上げます。
私も、皆様から賜りました数々の教えを胸に、これからも京都府民として新たな立場で励みたいと存じております。
在任中に賜りました数々の御厚情に重ねて深甚なる感謝とお礼を申し上げ、まことに意を尽くしませんが、私のごあいさつとさせていただきます。
本当にありがとうございました。(拍手)
───────────────────
17:
◯議長(
坪内正一君) お諮りいたします。
本日はこの程度にとどめ、明2月5日及び明後6日の2日間は、議案熟読のため休会とし、2月7日午後1時から本会議を開きたいと思います。御異議ありませんか。